咳で失うエネルギー
咳1回で失うエネルギーは2kcalです。仮に1分間に2回、起きている時間を16時間とすると2kcal/回×1回/分×60分×16時間=1920kcal となり、わずか1日で成人1日分のカロリーを消費してしまいます。もし、高齢者が咳を一日中していて、その状態が続くといかに危険かわかるはずです。
東洋医学的な咳の解釈
東洋医学的には肺は大腸と関係があり、食べ物によって影響されます。また、肺は免疫とも関係していて、肺の機能が低下すると風邪にかかりやすくなるとされています。つまり、単に漢方薬を飲めばいいという訳でなく、食事についても考える必要があります。
ヒューゲンを構成する薬の働き
☆鎮咳作用
- 杏仁・・・水毒(体の中にある余分な水分)を取り去る鎮咳成分
- カロニン・・・体質的に弱い方の肺・気管支に作用し、胸苦しさを取る
- 五味子・・・鎮咳作用
- ノスカピン・・・鎮咳作用(非麻薬性)
☆去痰作用
- 細辛・・・咳による喉の痙攣を鎮め、痰の発生を抑制する。
- 車前子・・・鎮咳、去痰作用
☆胃弱改善
- 半夏・・・胃腸虚弱の方の吐き気止め、鎮咳、鎮静作用
- 生姜・・・胃や肺の不快感を取る
☆アレルギー反応の抑制
- 陳皮・・・アレルギーによる咳を発散させる
- 甘草・・・のどの痛みを取る。また、去痰、解毒作用あり。
- 紫蘇葉・・・虚弱体質の方のアレルギーを抑える
- マレイン酸クロルフェニラミン・・・抗ヒスタミン作用、即効性のある抗アレルギー成分
痰・咳の原因
- ダニやほこりなどによるアレルギー
- 気温の変化(温度の差により粘膜が刺激される
- タバコの煙
- 大気汚染
- ストレス
*ヒューゲンは第2類医薬品です。