自分は大学生のころパニック発作を起こし苦しんだことがあります。大学が実家から遠く離れた徳島ということもあり友人や親にも話しづらく、治る見込みもなく大学を一年休学しました。例え休学したとしても薬学部にいる以上避けて通れないのが薬剤師国家試験です。パニック障害と向き合いながら一人で戦いました。自分自身は高校中退で夕刊フジの配達をしながら大検から薬剤師になり、パニック発作を起こし心療内科のドクターから卒業は困難と言われたときは絶望しました。せっかく薬学部に入れたのにと。結局、いろいろな方法を試しながら自力で抜け出しましたがもっと良い方法があったのではないかと考えるようになりました。
当時は漢方の知識もなく、西洋医学の薬を勉強しました。薬の量が多いときは勉強に気が回らず順位は220/240前後で苦労をしました。その後減薬し、勉強の方法を変えた結果38/220(240→220は留年者が多いため)でした。やはり薬が多いときは仕事や勉強の時に頭に入らなくなるんだなと思ったものです。
漢方薬では何が効くのかを考えていろいろと試してきました。今になっても気分的な波を感じることが多く、やる気が出ない時もあり、そのようなときに何がいいのかを試すには一番だと思い実際に服用しながら漢方薬の組み合わせについて研究を繰り返し行っています。最近の経験的視点から漢方薬について考えてみると陰虚をベースに考え、その上で柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散加陳皮半夏、羚羊角製剤の併用が効果的でした。栄養面ではビタミンミネラル不足を補うことも考える必要があると思います。悩んでいる方は是非ご相談ください。