白豆杉

「不死の仙薬」として珍重された白豆杉

2億年前の恐竜時代から生き残ってきた「白豆杉」は、地球に現存する最古の樹木の一つと考えられています。万里の長城の建造でよく知られる秦の始皇帝は「不老不死」を願ったことでも有名ですが、その時代、白豆杉や塩が「不死の仙薬」として名を連ねていたといわれています。白豆杉は「スギ」と思う方も多いと思いますが、樹種としては「イチイ科」に属し、一属一種の植物です。ほとんどのイチイ科の植物は体に有効な成分が含まれているため、日本のみならず海外でも医薬品として扱われています。

そのため、中国政府はイチイ科植物を法律で貴樹種(保護植物)に指定し、伐採や売買を禁じるなどして厳しく管理・取り締まりを行ってきました。その一方で中国政府はイチイ科植物の研究も積極的に進めています。その中でも、近年最も注目されているのが「白豆杉」なのです。白豆杉は日本の研究者からも注目されており、複数の大学で研究が行われ、多くの成果が出ています。

金沢医大で証明された選択的抗がん性

金沢医科大学では白豆杉の選択的抗がん性を検証するため、「がん細胞と正常細胞に対する増殖抑制効果」の実験を行い、IC50を比較しました。IC50とは「100ある細胞の増殖を50%抑制するために必要なエキス量」を示す数値で、数値が小さいほど増殖抑制効果が強いことを意味します。実験の結果、子宮頸がん、大腸がん、脳腫瘍、卵巣がん、肺がん、白血病、肝臓がんなどに対し増殖抑制作用があることが証明されました。

一方、正常な線維芽細胞と肺細胞の分裂増殖は通常通り、正常に行われていました。つまり、白豆杉は正常細胞には全くダメージを与えず、がん細胞の分裂増殖だけを抑えることが科学的に証明されたのです。

白豆杉の高い安全性

白豆杉に優れた有効性がいかに多くとも、毒性や副作用があっては補完医学素材として意味がありません。昨今特に「食の安全性」については多方面で関心を集めていますが、それとは関係なくいかなる時でも安全性の客観的な検証は重要です。

白豆杉の安全性については、日本と中国の公的分析センターや各大学で繰り返し行われた安全性試験で確認されています。例えば、日本食品分析センターで行われた毒性試験の結果は、「1000mg/kg摂取しても毒性は認められない」というものでした。

つまり、体重50kgの人であれば、エキス粒の場合200粒を1度に摂取しても安全であることを意味します。1度にこれだけ大量に摂取するのは不可能ですから事実上無害と考えてよいでしょう。

参考文献

[がんと白豆杉 -白豆杉がここまで癒す-]

著者:補完医学研究会

監修:岡野哲郎

発行所:株式会社 青行社