以前から当薬局でも患者様に対して注意していたアクリルアミドの毒性に対する政府の見解とアクリルアミドを減らすための指針が発表されました。 それによると、アクリルアミドは発がん性や遺伝毒性をもち、食品業界全体でアクリルアミドを減らしていく必要があるとのことでした。 我々にとっては何を今更という感じですが、食品業界に対する影響を考えて発表を先延ばしにしてきたのだと思います。 では、アクリルアミドはどのようなものに多く含まれているかというと ポテトチップス、ケーキ・ビスケット類、トースト、コーンスナック、コーヒー等の揚げたり、焦がした物の中に多く含まれます。 もちろんカラメルなどもよくありません。 アクリルアミドは一般的に糖＋アミノ酸に熱が加わると生成されます。 精製しない限り、世の中の作物の中には必ず糖とアミノ酸は含まれていますので基本的には熱をかけるとアクリルアミドは生成されてしまいます。 しかし、その量には差があるのでポテトチップスやクッキーなどを食べるのを避けたり、揚げ物中心だった食生活を改善することでかなり変わってきます。 「熱をかけたらアクリルアミドは自然とできてしまうから気にしていても仕方がない」と諦めるのではなく、「アクリルアミドの摂取量を抑えることはできるから、食生活を改善していこう」という心掛けが大切だと思います。 人間は焦がした臭いや風味をおいしいと感じるため、アクリルアミドを摂取する機会は多いので摂りすぎには注意してくださいね。 参考HP （リンク） 農林水産省のホームページ（アクリルアミド）
