更年期障害

雨と晴れを繰り返し、気温の変化も大きくなるとひどくなるのが更年期障害の特徴です。今の変な気候だといきなり汗が出たり、めまいがしたり、体がほてったり、怒りっぽくなったり大変ですよね。

症状からみた更年期障害

更年期障害は陰(マイナス)と陽(プラス)が入りまじり、混沌とした状態です。相反する陰と陽をうまく調和させていくことが重要です。温めればいいというわけにはいきません。逆に汗が止まらなくなるケースも多々あります。 ○加味逍遥散・・・暑さと寒さが交互に来る場合や瘀血(血の巡りや状態も悪い状態)のある体力のない人に用いる。 ○加味帰脾湯・・・疲労が強い、眠れない、貧血気味、神経症状などが出ている場合に用います。 更年期障害は問診だけで判別し薬を選べるほど簡単なものではありません。精神の浮き沈み、火照りと寒さ、汗など症状は様々です。この症状が出ていたらこの漢方薬みたいに症状と漢方薬は一対一対応ではありません。経験的に症状による漢方薬の使いわけができないのが現実です。そのため、漢方薬を症状だけで選んでもうまくいかないケースも多いので経験のある専門家に薬を選んでもらうようにしてください。

「わからない漢方」から「わかる漢方」へ

 学生時代、東洋医学的な専門用語いっぱいの自慢のような解説みていたら、漢方がすごく遠いものに感じ、ハードルの高さを感じました。極力、専門用語は使わない、専門用語を使ってもすぐに説明するをモットーにしています。漢方を飲んでいる方が自分の状態を理解できなかったら、意味ないですから。もちろん効果も半減です。三田浜薬局に来局される方は少しづつ自分の体と対話しながら漢方の知識をつけていき薬を自分で漢方薬を選べる程の方も多くいらっしゃいます。逆に自分が教えられることも多く勉強になります。

脈診

 漢方薬を見つけるときは脈診や舌診なども行います。先日、患者様からテレビで中国の漢方薬の番組をやっていて、そのとき脈を診ながら薬を選んでいて「脈診って重要なんですね」と言われました。脈診は三田浜薬局では当たり前ですがやっていないところがほとんどです。

脈診は疲れます。でも頑張ります。

 脈診は神経を使うので、脈診しないで薬選びができたら楽なんですがそういう訳にもいきません。初診の方は1日2人が限度です。すみません。